導入
今回は筆者がロシアの大学で勉強している最中に体験した、ロシアならではの定期試験スタイルを解説していきます!
今後ロシアの大学に留学する人がいましたら、ぜひ参考にしてみて下さい!!
ロシアの大学の試験スタイル
ロシアの大学での定期試験スタイルは、大半が口頭試験で実施されています。以下に大まかな流れを解説していきます。
まず試験時間になったら試験が行われる教室には5~9人が残り、各々ランダムで試験問題が書かれた細長い紙と教室の前方に置かれているA4の用紙を持っていき着席します。
そこから口頭試験の為に20~30分の準備時間か設けられ、準備が終わった人から試験官と向かい合うように座ってランダムに選ばれた自分の問題について口頭で説明します。ちょくちょく試験官からも質問されるので、それにも回答していきます。
問題は一人2~3問出されます。
実は予め学生には出題される問題が知らされており、その問題に対する回答を暗記する必要があります。
以下に画像がありますので、そちらをご覧ください。

この画像にあるように出題される問題が書かれているのですが、このような質問が全部で30~40程度あり、その中から出題されるのは2~3問程度なのです。
なので一通り内容を把握しておかなれば、試験時に回答できなくなってしまうのです。
採点基準や合否判定について
ロシアでの試験の合否は60%未満(F)は不合格で、追試になります。60%以上(E)が合格となります。
前述した様にロシアでは口頭試験が行われている為、採点もその場で行われます。
口頭試験前に試験官に、自身の今までの成績が記載されているノートの様なものを渡し、口頭試験後にその場で合否が決まり、合格ならノートに試験官が点数を記載することになっています。
正直な所具体的な評価基準は不明ですが、例えば歴史の試験であれば「いつ、どこで、誰が、何をしたのか」といったような基本情報を押されておく必要はあるかと思います。
また試験官からの質問に答えられてられたかどうかも加点対象になってくるかと思われます。
ちなみに基本的には皆受かりますが、「授業に全然来ていなかった」「試験で全く答えられなかった」となると不合格となり、後程追試を受けなければなりません。
「зачёт(単位認定試験)」と「экзамен(試験)」の違い
ロシアの大学の成績評価には、大きく分けて2つの種類があります。
- зачёт(ザチョート):合格・不合格だけで判定される、単位認定のための試験。実習や演習の科目に多い
- экзамен(エクザーメン):5段階の点数で評価される、本格的な試験。専門科目に多く、この記事で紹介した口頭試験は、こちらにあたる
伝統的に使われている5段階の評価は、次のとおりです。大学ごとに、細かい基準は違いますが、目安として知っておくと役立ちます。
| 点数 | ロシア語 | 意味 |
|---|---|---|
| 5 | отлично(アトリーチナ) | 優 |
| 4 | хорошо(ハラショー) | 良 |
| 3 | удовлетворительно(ウダヴリトヴァリーチェリナ) | 可 |
| 2 | неудовлетворительно(ニエウダヴリトヴァリーチェリナ) | 不可(不合格・追試) |
試験期間「сессия(セッシア)」について
ロシアの大学では、学期末に「сессия(セッシア)」と呼ばれる、試験期間が設けられています。この期間中に、その学期に履修した科目の試験を、まとめて受けることになります。二学期制のため、冬(1月ごろ)と夏(6月ごろ)の、年2回訪れます。
この期間は、普段の授業がなくなり、試験の準備に専念する時間になります。ロシアの大学生にとっては、1年でもっとも緊張する時期だと言えます。
終わり
今回はロシアの大学における試験形式について紹介してみました。
日本における筆記試験を中心とする形式とは大きく異なり、試験準備の方法も随分と違ってくるなと感じますね。
また採点や評価の方法も異なっていて、体験してみると中々面白いものです。
ちなみに筆記試験もありましたが一つだけで、やることは口頭試験で述べる内容をただ文章にするだけです。
ただ大学によっては、試験方式が異なる場合もあるので、その点はご留意ください。
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