ロシアで生活したり旅行したりする際、日本や他国で使い慣れている Google マップが、 必ずしも最適とは限らないことがある。 その代わりに、多くのロシア人が日常的に利用している地図アプリが 「Яндекс Карты(ヤンデックス・カルタ)」 である。

今回は、ロシア最大級の地図サービスである Яндекс Карты について、 特徴や機能、Google マップとの違い、日本人が使う際の注意点までを分かりやすく解説する。
地図アプリ「Яндекс Карты(ヤンデックス・カルタ)」とは
Яндекс Карты(ヤンデックス・カルタ) は、ロシアの大手IT企業 Яндекс(ヤンデックス) が提供する地図・ナビゲーションサービスで、 日本でいう Google マップに相当する存在である。
ロシア国内では非常に利用者が多く、都市部だけでなく地方都市や郊外においても、 情報の正確さと網羅性に定評がある。 そのため、ロシアでは Google マップよりも ヤンデックス・カルタ を優先して使う人が少なくない。実際筆者もロシアではヤンデックス・カルタを常用している。
主な機能
地図表示・検索機能
ヤンデックス・カルタ では、詳細な地図表示が可能で、 建物単位まで正確に表示されることが多い。 住所検索や施設検索にも対応しており、 店舗、学校、病院、行政機関など、ロシア独自の施設情報が充実している。また秘匿性の高い建造物以外であれば、その建物の外観や形まで見ることができる。
ただし、基本的にはロシア語表記が前提となっており、 英語表記に対応していない施設も多い点には注意が必要だ。



ナビゲーション機能
車、徒歩、公共交通機関それぞれに対応したルート検索が可能で、 特に車移動においては渋滞情報をリアルタイムで反映する点が強みである。
ロシア特有の交通事情(時間帯ごとの混雑、道路工事など)を考慮した案内が行われるため、 実用性は非常に高い。
公共交通機関の案内
地下鉄、バス、トロリーバス、路面電車など、 ロシアの公共交通網に幅広く対応している。 停留所名、路線番号、所要時間が分かりやすく表示され、 地方都市でも比較的正確に機能する。

このように指定したバスの経路と当該バスの大まかな場所がリアルタイムで見ることもできる。
緑色のマークは常に移動している。
Google マップとの違い
ロシア国内においては、以下のような点で ヤンデックス・カルタ が優れていると感じる場面が多い。
- 地方都市や郊外の情報が詳細
- 建物名・施設名の登録数が多い
- 情報更新の頻度が高い
- ロシア独自の行政施設・公共施設に強い
一方で、インターフェースや検索はロシア語が中心となるため、 日本人やロシア語初心者にはやや扱いづらい面もある。
ロシア滞在者・旅行者にとっての利便性
ロシア留学や長期滞在をする場合、 ヤンデックス・カルタ は必須アプリの一つと言ってよい。
- 大学や寮の場所確認
- 役所や病院の検索
- 配達サービス利用時の住所指定
- タクシー配車アプリ Яндекс Go(ヤンデックス・ゴー) との連携
日常生活のあらゆる場面で役立つ点が大きな魅力だ。
日本人が使う際の注意点
ヤンデックス・カルタ を利用する際に、 日本人が特に注意すべき点は以下の通りである。
- 基本表示はロシア語
- キリル文字(ロシア語アルファベット)が必要
- 英語表記の地名が検索で出ない場合が多い
- 住所入力はロシア式表記に慣れる必要がある
最低限の地名表記やロシア語入力に慣れておくと、 格段に使いやすくなる。
ロシア社会における ヤンデックス・カルタ の役割
Яндекс Карты は単なる地図アプリではなく、 ロシア社会のインフラの一部として機能している。 物流、タクシー、フードデリバリー、都市生活全体を支える基盤となっており、 ロシアにおけるデジタル主権を象徴するサービスとも言える。
まとめ
ヤンデックス・カルタ は、ロシア国内で最も信頼されている地図サービスの一つであり、 特にロシア語圏で生活する人にとっては欠かせない存在だ。
- ロシアでは Google マップより実用的
- 地方都市・公共施設に強い
- 留学・長期滞在では導入必須
ロシアに関わる予定があるなら、 早めに使い方に慣れておくことをおすすめする。
また日本からも閲覧できると思われる為、日本からロシアを味わうことも少しはできるとだろう。
おまけ
ロシアにはヤンデックス・カルタ以外にも、モスクワの地下鉄に特化した「Метро Москвы(メトロ・モスクワ)」というアプリがある。ヤンデックス・カルタと合わせて使うと、より便利である。


これを使えば電車の乗り換えも迷わずに済むだろう。

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