ロシアの大学システムってどうなっているの?〈日本の大学と徹底比較〉

ロシアの大学と日本の大学の仕組みはどう違うのか:基本的な構造の比較

ここではロシアの大学における教育システムを日本の大学と比較してみました。もし「ロシアの大学に留学するよ」という人がいましたら、参考になると思いますので最後まで読んでいただければと思います。

目次


1. 学位制度の違い

ロシアでは、一般的に学士(бакалавриат)が4年、修士(магистратура)が2年という二段階制が主流です。表面的には日本の4年制+修士2年と似ていますが、ロシアの学士課程は早い段階から専門科目が多く組み込まれており、専門性が強い点が特徴です。しかし一年目は日本同様教養学部のようなところで学びます。

日本の多くの大学では、1〜2年で一般教養や基礎科目を広く学んだ後に、2年以降に専攻を決めるケースが多く、「幅広く学んでから専門へ」という流れが一般的です。

2. 専攻の決まり方

ロシアは入学時点で専攻が確定していることが多く、途中での専攻変更は基本的に難しいです。そのため受験時点で進路をある程度決める必要があります。また大学によっては志願する時点で、どの言語を学ぶのかも選択します。

日本では、学部や大学によって異なりますが、学部内での専攻移動や学科変更が比較的しやすい場合があり、進路の柔軟性は日本の方が高いと言えます。

3. 入試制度

ロシアは全国共通試験である ЕГЭ(統一国家試験) の点数を使って大学へ出願する仕組みが中心です。科目ごとの得点で合否が判断され、得点が合致すれば複数校へ出願できる点が特徴です。
ただ外国人がロシアの大学に入学する場合、入学試験はロシア人とは異なることが多く、中にはロシア語・英語の口頭試験で入学できることもあります。

日本は大学ごとの個別試験が中心で、共通テストは補助的な位置づけです。したがって、日本の受験生は志望校ごとに対策が必要になります。

4. 授業スタイル

ロシアの授業は、講義(大人数)に加えてセミナー(小人数での議論・実習)がセットになっていることが多く、理論と演習が並行して行われる傾向があります。またクラス分けのようなことも行われています。最小単位は語学グループで数人(約5~10)、その語学グループ数個から構成されるアカデミーグループ(20~30人)で構成されており、講義は何個かのアカデミーグループが一緒に受講しています。セミナーは各アカデミーグループで分かれています。

日本の大学は講義中心の授業が多く、ゼミが本格化するのは3年次以降というケースが一般的です。ただし大学や学部によってスタイルは大きく異なります。

5. 時間割りの設定方法

ロシアの大学では時間割りは既に決められており、自分が選べる授業はありません。言うなれば、高校で時間割りが殆ど決められている感じです。その為感覚としては、高校の延長に大学がある感じに近いです。

日本では、必修科目を除いて自分で時間割りを作ることができるので柔軟性はあります。

6. 出席と評価方法

ロシアでは出席管理が厳格で、欠席回数が成績に直接影響する仕組みがよく見られます。小テストや口頭試問も評価上重要になることが多いです。ただ講義では出席をすることは殆どありません(なので1限に講義の場合はすっぽかす人も…)。

日本は大学によって方針が異なりますが、レポート+期末試験で評価する授業が多く、出席管理の厳しさにも差があります。

7. 学期と休暇

ロシアは概ね秋学期(9月〜1月)と春学期(2月〜6月)の二学期制を採用しており、学期末に集中して試験期間(сессия)が設けられるのが一般的です。

日本の大学も二学期制が多いものの、ロシアほど試験が集中するスタイルではない場合が多いです。休暇の取り方や長期のスケジュール感は大学によって差があります。

8. 大学の雰囲気や文化

ロシアの大学は専門性が高く、学生の学習目的が明確であることが多く、大学内にエリート的な雰囲気があることもあります。また友人とすれ違うと、よく握手してお互い挨拶をしたりと社交的な場面もよく見られます。

日本ではサークル活動やアルバイト、学生生活の多様性が大きな特徴で、学外活動が学生生活に与える影響が大きいです。


まとめ

全体として、ロシアの大学は専門性重視・出席・試験重視・入学時に進路が定まりやすい傾向があります。一方で日本は進路の柔軟性・講義中心・学生生活の自由度が高いという特徴があります。
またソ連時代に造られた大学がロシアに多く、当時の古めかしい雰囲気も味わえるとか思いますので、ぜひ!

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